注文住宅で屋上緑化をする魅力
都市部は道路が舗装され人工的な建物が並んでいるため、夏場は非常に暑くなります。それをヒートアイランド現象といいますが、その抑制に効果があるとオフィスビルやマンション導入されているのが屋上緑化です。屋上緑化は注文住宅でも採用されていますが地方の松江市の注文住宅で屋上緑化をする場合、どんな魅力があるのかを解説していきましょう。
建物の温度を快適なレベルにコントロールできる
松江市の注文住宅を建てるとき、居住性を考えた設計にしなければいけません。しかし、夏場の厳しい日差し、冬場の凍えるような冷気は、建物を容赦なく襲います。そこで屋上緑化を採用するとどうなるのかというと、植物が建物の間にありますから屋上から熱エネルギーが入ってくることを防げます。
人工的なもので日差しを遮るときには、太陽光によってダメージが加わり劣化してしまいます。しかし、植物についてはその心配はなく、むしろ太陽光は植物の成長に必要不可欠なものです。水やりをしっかりやっていれば、太陽光を浴びて植物は元気よく育ち葉が茂り、影となる部分が多くなります。そうなれば建物の温度上昇はさらに起こりにくくなります。
また、冬場になれば、植物と土が屋上を覆う蓋のような役割を果たします。建物に蓋ができれば、室内から熱エネルギーが逃げることも減って、保温効果が生まれます。これで建物の温度降下も起こりにくくなるでしょう。
松江市のように冬の寒さが厳しい地域では、保温効果は非常に役立ちます。つまり、夏の暑さ、冬の寒さが室温に影響を与えにくくなり、1年を通して建物の温度を快適なレベルに維持できるのが屋上緑化の魅力です。
温度の変動を抑えられたら、冷暖房の使用時も消費するエネルギーは少なくなり、家計における電気代の負担が軽減できます。もちろん、日差しや外気にさらされるのは屋上だけではありません。壁や床の断熱もしっかりと行うことで、屋上緑化の効果は何倍にも高まります。注文住宅の設計で、その点もよく考えたほうがよいです。
屋上緑化にはストレス解消効果がある
松江市の注文住宅に、屋上緑化をするとストレス解消につながります。まず見た目のことですが、単純に芝生だけであっても、緑には人の心をリラックスさせる力があります。それから、植物は光合成で酸素をつくりだし、フィトンチッドという物質も放出します。
これは植物が自らの身を守るために作り出す物質です。植物にダメージを与える細菌や虫を遠ざける効果があるのですが、人間には無害でむしろリラックス効果をもたらすことがわかっています。ですから、仕事や家事でストレスが溜まっているときには、屋上でゆっくりと休んでみれば室内に戻るときにはしっかりと癒やされます。
また、緑は見るだけでなく、実際に触れてみることでもストレス解消になります。水やりをして枯れた葉を取り除き、風に運ばれて飛んできた雑草の芽を取るなどを日々続けることで安らぎを得られます。
子どもがいるならば、一緒に植物の世話をすることで情操教育にもなります。そうして花が咲いたり、草木の色が変わっていったりする様子を見れば、季節の移り変わりを一緒に実感できるでしょう。
そして、育てる植物を野菜や果物にすれば、丁寧に育てた作物を収穫できます。スーパーや八百屋で買ってきたものではなく、自分で育てた作物を食べることができたら、貴重な体験になります。たとえ、売り物ほど出来がよくなかったとしても、経験を積めば次第に上手に育てるコツがつかめるようになります。そうした成長が人生を豊かにしてくれるでしょう。
屋上緑化でコンクリートの寿命を延ばす
屋上緑化を行えば、屋上部分のコンクリートは土壌や植物の影で太陽光から守られます。太陽光が遮られると、紫外線によるコンクリートの劣化も防げます。コンクリートというのは丈夫なようでも、紫外線の影響でカルシウムが大気の二酸化炭素と反応して中性化することで、芯にある鉄筋が錆びつきひび割れたりします。
屋上部分のコンクリートが劣化すれば、建物の耐久性も著しく落ちますから補修をしなければいけません。それを防げるのは素晴らしい効果です。
それに加え、屋上緑化で太陽光や風雨などから屋上部分のコンクリートが守られたら、温度の変化による膨張や収縮なども起きにくくなります。屋上部分のコンクリートが紫外線によるダメージから守られる事も合わせて、環境がもたらす影響が少なくなるので寿命が延びます。
もちろん、屋上緑化をするとなればコンクリートには土壌と植物の重さがかかるので、その分の負荷がかかり続ける事を考えなければいけません。途中から屋上緑化をするのではなく、注文住宅として建てるときから実施するならば、土壌や植物の重量に耐えられる設計ができるので問題はありません。
屋上緑化によってコンクリートの寿命が延びれば、雨漏りのようなトラブルに悩まされるリスクは減ります。定期的に行う大規模修繕でも、屋上部分に関する工事がたいしたことになれなければ、工事費用も削減でき、メンテナンスの負担を軽減できます。
松江市で注文住宅を建てるときに、屋上緑化をすれば夏や冬の厳しい気候が室温に与える影響を減らせます。そのため、冷暖房も温度の設定を控えめにして電気代の節約ができます。
また、鑑賞したりガーデニングをしたりすることでストレス解消ができますし、野菜や果物を植えれば作物の収穫もできます。紫外線や風雨から屋上部分のコンクリートを守ることができるので、寿命を延ばしてメンテナンスの負担を減らせます。