【2023年最新】ZEH住宅の補助金について詳しく解説!もらえない場合も?
省エネ性能が高く、地球環境に優しいZEH住宅には、国や自治体から多くの補助金が出ています。しかし、建築条件や設備条件を満たしていない場合補助金がもらえない場合もあります。
本記事では、ZEH住宅の補助金について詳しく解説します。さらに、補助金がもらえない理由や受けとる方法、補助金受けとりの流れについてもご紹介します。
ZEH住宅とはエネルギー消費ゼロを目指した住宅
年間消費エネルギーをゼロ以下にすることを目指した住宅をZEH住宅といい、太陽光発電などでエネルギーを作り出し、高い断熱性や省エネルギー設備の導入などでエネルギー消費量を減らす特徴があります。
ZEH住宅の補助金事業
ZEH住宅は地球温暖化対策のひとつとして国が推奨しており、一般的な住宅に比べると価格が高いため補助金を受けとれる可能性があります。
ZEH補助金事業とは対象となる設備や性能を備えた住宅を対象に経済産業省と国土交通省が連携し補助金を給付する取り組みのことで、補助要件などは年度によって違います。
ZEH補助金がもらえないケース
ZEH住宅には補助金制度がありますが、すべての人が受給できるわけではありません。補助金が貰えないケースについて紹介します。
併用できない補助金の利用
ZEH補助金以外の補助金制度を利用している場合はZEH補助金をもらえません。原則として、同一事業に対して補助金や助成金の併用はできないからです。
こどもみらい住宅支援事業とZEH支援事業は、どちらも国の財源をもとに行っている事業のため併用できません。このように地方の自治体が独自に財源を確保して補助事業をしている場合を除いては、補助制度の併用はできないため注意が必要です。
交付決定前に着工する
ZEH補助金を受けるためには交付決定通知書を受領後、住宅建設地の更地を交付決定番号が記載された指定のボードと共に撮影する必要があります。
ZEH補助金を受けるためには
ZEH補助金を受けとるために必要な条件について解説します。
性能条件を満たす
ZEH補助金を受けとるためには一定の性能条件を満たす必要があります。なぜなら、ZEH住宅は年間消費エネルギーゼロ以下を目指した住宅であるからです。
具体的には、室外の冷気を遮り室内の熱を漏らさない断熱性能やエネルギー効率の良い冷暖房や照明などの省エネ性能、太陽光発電などのエネルギーを創り出す創エネ性能が求められます。
ZEH住宅を建てることが認定された建築会社
ZEH補助金を受けとるためには、ZEH住宅の建設に関する認定を受けた建築会社に依頼する必要があります。補助金支給条件のひとつに、ZEHビルダーかZEHプランナーに依頼し建築することが求められているからです。
ZEHビルダーやZEHプランナーは、一般社団法人環境共創イニシアチブによって認定された建築会社や設計者を指し、ZEH住宅のプラン作成や手続きがむずかしい補助金の申請など行ってくれます。
ZEH補助金を受けとる流れ
ZEH補助金を受けとる流れについて簡単に解説します。
ハウスメーカーの選定
まずは、ハウスメーカーを選びます。ZEH住宅は、ZEHビルダーかZEHプランナーと呼ばれる認定された建築会社に依頼する必要があるため、ZEH住宅に対応したハウスメーカーを選びましょう。
プランの作成・補助金申請
ZEH住宅は、エネルギー消費ゼロ以下を目指した住宅であり、断熱性や創エネ性能などを導入した住宅にする必要があります。
専門的な知識を備えたZEHプランナーがZEH住宅の要件を満たしたプランを作成し補助金の申請をします。
補助金審査
ZEH住宅の要件を満たした住宅か審査を行い承認されたら工事に取り掛かります。審査に落ちた場合は2次公募や3次公募の期間に再度申請します。
着工
補助金審査の承認が得られたら工事を開始します。承認を得る前に着工すると補助金を受けとれなくなるため注意が必要です。また、事業期間が定められているため計画的に進める必要があります。
完了実績報告書提出
事業完了後、実績を報告します。報告書の提出期日も明確に決められており、期限が過ぎてしまうと補助金が受けとれなくなるため注意が必要です。
補助金受け取り
報告書を提出後、補助金が支給されます。しかし、補助金の支給には住宅完成後2か月から6か月程度かかるため、資金の使い方には注意が必要です。
ZEH住宅の費用相場
一般的な住宅の坪単価が300,000〜500,000円に比べ、ZEH住宅の坪単価は平均800,000円となっています。
まとめ
ZEH住宅は省エネ性能が高く地球環境に優しい住宅であり、国や自治体から補助金が出ています。
しかし、補助金を受けとるためには断熱性や省エネ性能、創エネ性能など一定の能力が必要であり、認定された建築会社でないと補助金が受けとれないなど多くの条件があります。
坪単価は平均800,000円ほどで一般的な住宅に比べると高く、デザイン性に制限はありますが自家発電ができ災害に強いなど安心面でのメリットが多い特徴があります。
まずは、この記事を参考にハウスメーカー選びから進めてみましょう。