注文住宅を建てるための費用相場
松江市に注文住宅を建築する際、費用相場がいくらかかるのか気になるという人は少なくありません。ここでは調査結果からわかる建築費相場や、費用ごとの住宅の特徴などを紹介します。マイホームで自分の希望を叶えやすいのが注文住宅で、予算もある程度自由に設定可能で、予算ごとに建築可能な一戸建てや予算を決めるときのポイントも解説していきます。
注文住宅の主な費用相場と建築費で違う一戸建ての特徴
松江市に注文住宅を建築するには複数の項目ごとに予算を割り当てる必要がありますが、その中で主になるのが建築費で、建築費の予算をいくらにするかは予算を組むときにも一番重要です。住宅金融支援機構がフラット35の利用者を対象にした2016年の統計調査では、住宅面積は129.3平方メートルで建築費の平均は3,308万円でした。このことからみると費用相場は3,000万円台くらいであることがわかります。
また、予算ごとであるとどのような住宅が松江市で建築できるか気になるところですが、たとえば平均相場よりもかなり抑えた1,000万円台だと、予算もかなり低くすることが可能で無駄をすべて省いてシンプルな一戸建てを建てられます。
具体的には、床のべ面積は90~110平方メートルであることが多く、形状は真上から見て特殊な形状にすると外壁面積が増えて材料費がかかるので、上から見て長方形や正方形なような単純な形で外壁はレンガなどの装飾のないシンプルなものになります。また、屋根は屋上を作ると費用も高くなるので片流れにすることが多く、これは屋根が一つの方向へ向かい傾斜していて低コストです。
住宅内の設備は、浴室換気乾燥機など多機能なものを使わずに最低限の機能だけ搭載している製品を使い、建築を請け負う会社へ在庫として残っている設備機器があればそれを優先して使うなど、極力無駄なく低コストでそろえていきます。
総合的にシンプルなので施工日程も一般的なものより完成が早いというメリットにもつながり、工事の発注先は小規模な工務店やローコスト住宅を請け負う会社となることが多いです。
費用ごとの注文住宅の主な特徴について
平均相場より少ない予算2,000万円台で松江市に建築する場合、予算1,000万円台と比べて家のグレードも少し上げることもできます。
通常は延べ面積が110~120平方メートルくらいで、外壁の仕上げでタイルが使える、キッチンや浴室に最新式の設備導入、バルコニーや窓の数の増加など、ほかにも使う建材や部材も安価な量産品以外に部分的にこだわった素材を使うこともできます。すべての要望を実現することは難しいですが、優先順位の高い希望なら実現できる可能性はあり、発注先は街の工務店や中小企業の建築会社などです。
次に平均である予算3,000万円台になると、大体の希望する一戸建てを建築できて延べ面積が120~130平方メートルになることが多いようです。市街地であると敷地が狭いことや、変形をしている土地の場合もありますが、この予算であれば正方形や長方形以外に、敷地を有効に活用した形の一戸建ても建築できます。
塀やフェンスなど外構の設置など見た目もある程度こだわれますし、等級が高くてよいフローリングや床暖房などの設備も付けられます。自分たちの希望の多くを叶えるなら最低でも3,000万円台以上の費用は掛かると考えた方がよいでしょう。これだけの予算となると大手ハウスメーカーの品質の高い住宅も視野に入れることが可能です。
もちろん、費用をかけるほど質がよくて要望にかなった住宅が建築できますが、予算を超えると意味がなくなるためこだわる部分は費用をかけて、こだわりがない部分は抑えるなど工夫も必要です。
最適な費用で注文住宅を建築するには
松江市で自分に最適な注文住宅を建築する場合、建築費にかける予算で住宅の品質もかなり違ってきます。予算が限りなくたくさんある場合はその分費用をかけた方が希望は実現できますが、実際の予算はある程度限られているケースがほとんどで、その限られた中で建築費にどの程度かけるかが重要になってきます。
たとえば、最寄り駅や路線、駅からの距離など通学や通勤に便利な場所などの立地条件にこだわるときには、土地の購入に対して費用を多くします。すると建築費はある程度削減することになるので、1,000~2,000万円程度の予算で検討するのがよいでしょう。
また、購入する人のほとんどは自分のこだわりや希望にあった一戸建てを手にすることが目的で、内外装へこだわるなら建築費は3,000万円以上確保しないと実現するのは難しいです。多少、立地条件を妥協しても建築費に回した方が希望の家を建築しやすくなります。
あまり予算がなくて、とにかく安く抑えたいときは1,000万円台でも建築できます。建築費をあまりかけない場合、別の建売住宅や中古住宅なども検討していくと選択肢の幅も広がってきます。
住宅の予算は、何を優先するかで先に確保したほうがいい項目も違い、立地優先なら土地購入費で建物を優先するなら建築費に予算を多めにすると希望の住宅に近づきます。大体の人は、立地もよくて住宅も質がよいものをと両方こだわりたいところですが、限られた費用で建築するときにはどちらかを優先させた方が中途半端にならず満足した家を建てられます。
注文住宅の魅力は自分の希望が叶うことですが、すべての希望を叶えることは難しい場合が少なくありません。予算を決めずにこちらの要望だけを不動産会社や建築会社へ伝えると、すぐに費用が高額になってしまいます。そのため、まずは無理のない予算を決めてから、その範囲で建築できる住宅のプランを相談するのがおすすめです。