注文住宅の工法の選び方|松江市の気候に合った家を建てよう
松江市で注文住宅を建てたいという場合、デザインや間取りにこだわりたい人は多いでしょう。しかし、住宅を建てるなら気候に合わせた工法を選ぶということも重要です。工法というのは家を建てる方法のことであり、素材や構造などが大きく異なります。いろいろなものがあるため、それぞれの特徴を比較して選んでいくことが大切です。
木を使用した建築方法をチェック
松江市で注文住宅を建てる場合、工法の特徴を知っておくことが大切です。木造軸組在来工法とは最も伝統的な方法であり、主に木材を材料として使用します。木の柱と梁で骨組みを組み、斜めの木材で地震の揺れなどに備えるということです。現在も日本の住宅の約8割がこの方法で建てられており、日本らしいデザインの注文住宅を建てられるということが大きなメリットです。
木は鉄やコンクリートと比べ、断熱性能が高いということやコストを安く抑えられることが特徴です。自然素材の良さが最大の魅力ということですが、腐朽や害虫の被害を受けやすいという特徴もあります。また、鉄やコンクリートに比べて強度が劣るため、設計の自由度が低くなってしまうこともあるでしょう。木は燃えやすいというイメージを持っている人もいるかもしれません。ですが、意外と火事には強いということです。
木造枠組壁式工法は材料寸法や釘などが規格化された方法であり、職人の技術力による差が出にくいことが特徴です。これは木の間柱と合板などで壁を作り、壁で建物を支えるという構造です。合理的な方法であり、コストダウンが期待できることもポイントです。
木を使うので断熱性能が期待できることはもちろん、間柱を変えることで壁の厚みを増すということもできます。それによってさらに断熱性能を高めることができますし、冬でも暖かい家になるのです。こちらは壁や面で全体を支えることになるため、地震に強いことも大きなメリットです。
鉄という素材を使った建築方法もある
松江市でも行われている鉄筋コンクリート工法は鉄筋で骨組みを造り、型枠で囲ってコンクリートを流し込んでいくという方法です。この方法ではコンクリートで柱や梁、壁、床などを造ることになりますが、用途の広さが特徴です。
コンクリートは割れやすいですし、鉄筋には錆びやすいという弱点があります。しかし、この2つを組み合わせることにより、弱点を補い合って強固な構造になるということです。コンクリートと鉄は熱による膨張率がほとんど同じであり、相性がとても良い素材となっています。また、コンクリートは音が伝わりにくいため、防音性能が高いこともポイントです。
しかし、この方法は業者によって品質に差が出やすいですし、施工時の天候にも左右されることがあります。さらに、工程が非常に多いので手間や時間がかかります。他にもコンクリートは熱を溜め込みやすいという特徴があります。夏は暑くて冬は寒いため、外断熱をする必要があるでしょう。
松江市の注文住宅には、鉄骨組工法という建て方もあります。これは鉄の柱や梁を使用し、骨組みを造るという方法です。基本的な構造の考え方は木を使う方法と同じですが、鉄は木よりもとても強度が高い素材です。そのため柱や壁がない大空間を造ることもできますし、大きな窓を付けることもできるでしょう。注文住宅の自由度を重視したい場合におすすめの方法です。
松江市の気候に合わせて選んでいく
松江市で注文住宅を建てる場合、気候に合った工法を選ぶことが大切です。建設中は何もない土地に基礎を造り、柱や壁を造っていくことになります。そのため雨や風など気候の影響を受けてしまうことになるでしょう。木造の場合、雨や湿気によって水分を含むとカビの原因になってしまうこともあります。また、湿潤と乾燥を繰り返すことにより、見栄えが悪くなってしまうこともあるのです。
鉄骨や鉄筋は木と比べたら丈夫ですが、湿潤な状態が続くと錆が発生してしまうことがあります。そのため建築現場では気候の影響を減らすため、できるだけ早く屋根を架けるということがポイントになります。いつ屋根を架けられるのかというのは、建築方法によって変わってきます。
松江市の注文住宅には、屋根の支え方によって異なる二つの構造があります。木造軸組在来工法や鉄骨組工法は柱や梁で屋根を支える構造であり、壁で支える構造としては木造枠組壁式工法が挙げられます。鉄筋コンクリートはどちらの構造でもできるということです。
柱や梁で屋根を支える構造の場合、柱と梁の骨組みさえできれば屋根を架けることができます。しかし、壁で屋根を支える構造の場合は、先に壁を組み立てる必要があります。屋根を架けるまでに時間がかかってしまうため、その間に雨などでダメージを受けてしまう可能性が考えられます。近年では木造枠組壁式工法の場合、壁や床を工場でパネル化するというハウスメーカーも増えています。
松江市で注文住宅を建てる場合、工法について知っておくことが大切です。選んだ工法によって耐震性や断熱性能、コストなどが変わってくるのです。土地との相性などもありますし、よく考えて最適な方法で注文住宅を建てるようにしましょう。