注文住宅の浴室づくりをする上で意識するべきポイントとは?
浴室は、家族みんなが毎日足を踏み入れる場所です。上手く作ることができれば、これ以上ないリラックス空間になるでしょう。しかし、注文住宅の浴室づくりにおいては「失敗してしまった!」という体験談もよく聞かれます。今回はそんな残念な浴室にしないよう、注文住宅の浴室づくりをする上で意識するべきポイントをお伝えします。
まずは浴室の種類を知ろう!
浴室づくりを考えるためには、浴室の種類について知っておかなければなりません。ここではまず、どんな浴室があるのかとそれぞれの特徴について解説します。
1つ目に紹介するのはシステムバスです。こちらはユニットバス、といわれることもあります。システムバスは、工場で浴室のパーツを作り現場で組み立てる形式で施工されます。
お風呂のパッケージ商品だと思えば理解しやすいでしょう。コストが抑えられたり掃除がしやすかったりとメリットが多い種類となりますが、サイズや窓の設置などの面で大きな変更は不可能となるのでこだわりたい方には向きません。
2つ目に紹介するのは在来風呂です。こちらは浴槽、床、壁、天井などをすべて現場で作る方式の浴室で、自由度の高さが魅力となっています。大きな窓を設置したり露天風呂にしたり、といったことも可能です。
ただし、コストがかかるなどのデメリットもあるため、検討の際には考慮しておかなければなりません。システムバスと比べると品質の安定も望めないので覚えておくようにしましょう。
3つ目に紹介するのはハーフユニットバスです。こちらは浴槽と床がパッケージになっており、壁や天井など他の部分は現場で仕上げてもらうことができるもののことを指します。浴室づくりにある程度の自由さを求められます。
注文住宅の浴室選びの失敗例
浴室の種類についてわかったところで、よくある失敗についてみていくことにしましょう。
広さや狭さの問題は、失敗例の中でもとくによく聞かれます。あまりに広いと水道代やガス代がかかりすぎて頭を悩ませることになってしまううえ、逆に狭すぎるとくつろげないなどの問題が発生します。理想ばかり追い求めるのではなく、家族みんなにとって適度な大きさを考えられる冷静さが必要になるといえるでしょう。
また、バスルームは掃除が必要であるということもしっかり頭に入れておかなければなりません。素材や色の中にはカビや汚れが目立ちやすいものも存在します。
そのような浴室にしてしまうと、毎日の手入れが大変でげんなりしてしまう、なんてことにもなりかねないのです。掃除がしやすい浴室という基準をしっかり持って選べば、日々の満足度にも期待ができそうですね。
さらに、オプションにも気をつけるようにしましょう。テレビやミストサウナなどは、魅力を感じてつけたもののあまり利用しないと後悔する人が多いです。反対に、浴室乾燥暖房機などについては「やっぱりつけておけばよかった!」という声が聞かれることもあります。
オプションはたくさん用意されていることが多いので、一緒に暮らす人のライフスタイルなどをよく考えて、必要なものは何なのか精査する姿勢が求められるでしょう。
実際に浴室づくりをするときには、このような失敗例も加味した上で種類などを検討していかなければいけませんね。
注文住宅の浴室づくりをする上で意識するべきポイント
注文住宅の浴室づくりをする上では、前段で紹介した失敗例から広さや狭さ、掃除について、そしてオプションについて意識をするべきといえるでしょう。
それに加えて、浴室をどこに配置するのかという場所についても、事前にしっかりと考えておくべきです。たとえば、お家の北側に設置した場合には陽が入りにくくなるので換気が重要になります。反対に南側に設置すると他の間取りに影響が出る可能性が高いです。2階に持ってくるとなると家事動線を考える必要が出てきます。
また、窓の配置についても考えておくようにしましょう。採光と通風の機能を備える窓は快適なバスルームづくりにおいて欠かせない要素となります。窓の設置をしなかったことによってカビに悩まされることになった、という失敗談もないわけではないため、できるだけ取り入れる方向で進めるのがベターでしょう。
場所や窓について考え、決定してから、問題点を解決できるようなオプションがあるか調べてみるという風にすれば効率的で有意義な検討も可能になりそうですね。
注文住宅の浴室づくりにおいては、じっくりと検討した上で決めなければならないことが多く存在します。しかし、浴室は家族の疲れをとる場所のため妥協は厳禁といえるでしょう。みなさんも今回紹介したポイントを意識して、理想のバスルームを考えてみてください。
もちろん、実際に注文住宅を建てるときには依頼する業者も重要になってきます。希望通りの注文住宅を建てるために、さまざまな業者を検討することも忘れないでくださいね!